こんにちは。街角麻婆豆です。
えー、11/3に京都で開かれる「第百二十八季 文々。新聞友の会」にサークル参加します。
スペースは「コス特設」になっております。
コスプレ広場の中に配置されております!!
いつもの室内楽・オーケストラアレンジCDの他に、「レトロ撮影コーナー」という写真館みたいなこともやります。
まずは普通のCDの紹介から。レトロ撮影コーナーの説明は下の方に。
持っていくもの
新譜はこちら。生演奏の弦楽四重奏アルバムです。普段と違ってめっちゃ優雅です。マーボーズ・スゴイユウガディスクです。
ジャズやボサノバのさわやかなアルバムです。
リコーダーオンリーのCDです。サンプル聞いてみて下さい。リコーダーっぽくないので!
他いろいろ
レトロ撮影コーナー
当日はコスプレ広場の中にて、「レトロ撮影コーナー」というもの設置します。大きなフィルムを使うジャバラの付いた古いタイプのカメラで撮影し、その場ですぐに現像してお渡しします。
料金は以下を予定しています。(フィルム代・現像代込み)
- カラー:800円
- 白黒:500円
合わせの撮影は2人目から100円ずつ割引します。(例:3人で白黒=1,300円 / カラーで2人=1,500円)
混雑時でなければ撮影したい方も受け付けます。大判カメラで撮影したい方も是非。
撮影手順
- 撮影コーナー担当者(街角麻婆豆の誰か)に声をおかけ下さい。
- 撮影方法、写真の保存方法などが書かれた用紙と一緒に、コスネームと簡単な連絡先を記入する用紙をお渡しします。
- 撮影担当スタッフの文ちゃんの指示に従って立ち位置を決めて下さい。
- 明るさを測定してピントを合わせるまで1分ほどお待ち下さい。
- 予備を含め1~3枚ほど撮影します。
- 現像が終わるまでお待ち下さい。(白黒で1分、カラーで3分ほど)
撮影コーナースタッフの趣味で、普通のカメラや別のフィルムで撮影させて頂くことがございます。
撮影サンプル
過去のイベントで撮った素敵なレイヤーさんのお写真です。許可を頂き掲載します。
そもそも大判カメラとはなんぞや
っていう質問に対してはWikipedia先生が詳しいです。もしくは当日僕に聞いて下さい。
なんて回答じゃ問屋が卸さないので、以下解説。
端的に言えば、でっかいフィルムを使うカメラのこと。現在のデジカメのフルサイズや、一般的なフィルムカメラで使われるフィルムのサイズの正式な名前を「35mm判」または「ライカ判」といいます。本来は35mm映画を撮るためのフィルムを写真機に転用したのがきっかけで、1934年に日中でもフィルム交換ができるパトローネ入りの135フィルムが発売されて以来、世界で最も使用されているフィルムです。フィルムにはかなりの種類があり、最近になって出来たAPSフィルム以前は、どちらかと言えば大きいフィルムが主流でした。っていうのも、当時のフィルムは余り解像度がよろしくなく、しかもレンズの性能も余り良くなく、カメラ本体の小型化も難しかったからです。よく使われるのは4.5×6cm、6×6cm、6×7cm、6×9cmなどの120フィルムか220フィルムを使う「中判」と、それより大きな4inch×5inch以上(約10×12cm)の「大判」です。
特に大判は、フィルムサイズが35mm版に比べて30倍以上あり、きちんと撮れば数億画素くらいの性能は出てしまいます。(逆に考えると、レンズ性能が1/30でも同じくらいの画質が維持できるってことでも…)
なので、大判カメラは現在でも製造されており、本体もレンズもフィルムも現行品があります。まだまだ幻想入りする予感はありません。
が、最近のデジカメは性能が格段に良くなったので、ここ数年は写真館などでもデジカメに移行してしまった所も多いと聞きます(行きつけの写真館もその1つ)。そのせいかどうか、最近は中古市場で大判カメラ関連用品がだぶついていて、最新のもの以外は相当安くなっております。そういう意味では幻想入り寸前かも……
ともあれ、大判カメラは外見のアンティークさが大変に良いため、普段デジカメ使ってる僕でもたまに持ち出して色々撮影しています。
今回コスプレを撮るカメラはコレです。
持ち運びに便利な木製の大判カメラ製作している日本の有名な町工場は、「タチハラ写真機製作所」と「長岡製作所」です。その長岡製作所のほうの45サイズの大判カメラです。(45はシノゴと読みます。)
大変軽く、同人イベントにはもってこいですね!軽い三脚でもぐらつきません。
レンズはまだ決まってませんが、カワシロニットール Nikkor-W 135mm5.6 か Fujinon 150mm5.6のどっちかになりそうです。(Super Topcor 105mm5.6とかを開放で撮るという特殊撮影をやるかも)
ためしに何か撮ってみましょう! レッツ スポイル!
こんな所に仲よさげに座っている現人神と豊穣神と哨戒天狗と蓬莱人が!!!! これは激写せねば!!!!!!
まずカメラをセットします。三脚は必須です。(報道写真用大判の三脚不要なスピードグラフィックというのもありますが)
そしたら冠布を用意します。まわりが明るいと作業しにくいからです。
実際はこうやって使います。
そういえばこの冠布、あれに似てると思いません?
そう!! 蛮奇ちゃんのマント!! 大判カメラ使いなら一度はやったことのある蛮奇ちゃんごっこです。
蛮奇ちゃんごっこに飽きたら蛮奇ちゃんの中冠布の中に入ってピントを合わせます。まずレンズのシャッターを開けて、絞りを開放にし、カメラのノブを回してルーペで確認しながらピントを合わせます。説明のために冠布をめくってますが、実際は暗闇の中で行います。
ピントが合った状態の冠布の中はこんな感じです。
そしたらシャッターを閉めてフィルムホルダーをセットします。このホルダーを色々交換することで、多種多様なフィルムに対応できるのが大判カメラの強みです。ここにセットするデジタル撮影機器も存在します(300万円くらいで買えるのでお一つどうぞ)。今回はコスプレ撮影で使用するのと同じ、ピールアパートと呼ばれるタイプのフジフィルム「FP-100C」を。
おっと、光の強さを量ってませんでしたね。単体露出計を使います。(イベント当日はあらかじめ量っておきます)
フィルムの感度はISO100なので、開放のF5.6でも1/2秒。F8あたりを使いたいのでシャッタースピードは1秒だか……
このフィルムは1/4あたりから相反則不軌により感度がどんどん低下し、カラーバランスも崩れていきます。カラーバランスの関係でシャッタースピードを遅くしたくないので、絞りを1/2ほど開けます。(本来の大判は45とかまで結構絞って長時間露出することが多いが、このフィルムは長時間露出不能)
さて、いよいよ撮影です。フィルムホルダーの遮光板を引き抜いて、シャッターを切ります。
シャッターを切ったら遮光板を元に戻して、フィルムを引き抜きます。引き抜くときに薬品が塗布されて現像が始まります。この時の気温が大体21度だったので、現像時間はおおよそ2分ちょいです。
2分15秒くらいで剥がしました。剥がすと現像が停止します。穣子様がかわいらしい。
現像液は10分ほどで乾燥します。それまでに触ってしまうと指紋などが付いてしまいますが、このフィルムは耐水性なので軽く水洗いしてやれば指紋はある程度落ちます。スキャナで取り込んでみました。
135mm5.6の開放付近だと、穣子様にピントを合わせるともこたんにはピントがきません。実は大判カメラはピント面を傾けて全キャラに均一にピントを合わせるという技が出来ます。チルトとかシフトとか聞いた方もいると思いますが、もともと大判カメラの技法です。今回は基本撮影の紹介なので割愛しましたが、当日は極力ピントを合わせて顔が小さく、痩せて見えるようにあおり撮影します。
当日は下のはんこが捺された専用の袋にお入れします。
イベント当日は上記の操作を爆速でやります!頑張ります!
あとはPENTAX 645なんかでも撮るかも。
ではでは!