紅楼夢当選しました


こんにちは。中雑魚です。

第9回東方紅楼夢、街角麻婆豆は無事当選しています。

5号館 こ-24b

第九回東方紅楼夢-サークルカット

第九回東方紅楼夢-サークルカット

今回の紅楼夢は弦楽四重奏アルバムを予定しています。今頑張って楽譜書いてます。

弦カルってハイドンの初期古典派くらいに始まってシューベルトの初期ロマン派くらいでスッと消えちゃうんですよね。詳しい音楽史と演奏習慣は割愛してざっくり言っちゃうと、初期古典派の通奏低音を用いずに割とさっぱりまとめる傾向から弦楽四重奏が生まれて、ロマン派の音色の対比による表現の需要に応えにくくて消えた感じでしょうか(ベートーベンの重圧うんぬんもあるかも)。

弦楽四重奏(普通は弦楽カルテットの略称で弦カルって呼ぶので以下弦カル)はスカルラッティの”2挺のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのソナタ・チェンバロ抜き”ってのが割と初期の弦カルで、近現代だと書く人もいれば書かない人も居るくらいには余り注目されないジャンルです(楽譜書き視点)。

とはいえ弦カルってのは音楽的表現の探求がしやすい音色が均等なヴァイオリン属の楽器が4人揃っているわけで、割と単純に和音と旋律を書いてもそこそこちゃんと鳴ってくれるのが特徴です。木管五重奏のように空中分解する心配はほぼありません。さらに重音とかpizz.とかその他特殊奏法を使えば結構柔軟に色々出来ます。そんな感じで小規模のサロンコンサート的な所では重宝されていて、ポップスやオケ作品の編曲モノが結構出版されてたりもします。(割と色々出来るけどギャラが4人分ですむとかそんな話も……)

そうとなれば今まで様々な古楽や室内楽に挑戦してきた街角麻婆豆としてはやらない手はありません。幸い街角麻婆豆にはヴァイオリン奏者とチェロ奏者がいますので、あと2人探してくれば弦カル成立です。案外難なく見つかりましたので、ただ今鋭意制作中でございます。

実際の所弦カルの編曲ってそこそこ難しかったりします。弦楽合奏とかオケや吹奏楽みたいに人数で誤魔化しがきかないのが1点、音色が溶け合うのが裏目に出て単調になりやすいのが1点、弦を普段から触ってない人間からするとオケ以上にポジションやボウイングを考えないととんでもなく難しい曲が出来る可能性が高いのが1点です(木管五重奏よりかは楽)。

(それを言ったら現代物のリコーダーカルテットのほうがムズイわ!ってのはナシ)

ひとまず第1回のレコーディングが12日にありまして、その結果をまた報告したいと思います。

あ、今回もちゃんと穣子様の曲ありますので!